顔の骨の中には、いくつか空洞があります。具体的には、頬には上顎洞、額には前頭洞、両目の間には篩骨洞、頭蓋底には蝶形骨洞と呼ばれる空洞があり、これらを総称して副鼻腔と言います。副鼻腔はいずれも鼻腔に繋がっており、炎症が起きると鼻詰まり、膿のような鼻水、臭いがしない、味がしない、頭痛などの症状が出てきます。当院では、レントゲンを使ってどの副鼻腔で炎症が起きているのかを正確に把握し、急性副鼻腔炎の場合は短期間抗生物質を使った治療を行います。慢性副鼻腔炎の場合はマクロライド系の抗生物質を少量で長期間(約3ヶ月)内服する治療を行います。それでも改善が見られない場合は他院にて手術的治療をお願いする場合があります。