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ピックアップ診療

舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

舌下免疫療法とは

アレルギーの原因物質を少しずつ体に慣れさせ、アレルギー反応(つまり過剰な免疫反応)が起きないようにする治療のことを「減感作療法」と言います。今までもスギ花粉とハウスダストについては注射で体内にアレルギー物質を入れて慣れさせていく治療は行われていましたが、毎回注射による痛みが発生するというデメリットがありました。そこで近年開発されたのが舌下免疫療法です。こちらも減感作療法の一種ですが、舌の下にアレルギーの原因物質を垂らすことで粘膜から吸収させるのが特徴で、痛みなどの苦痛はありません。こちらはスギ花粉とダニの2種類に対応しており、患者さんに合わせて選択します。

舌下免疫療法がお勧めの方

スギ花粉症やダニによる通年性アレルギー性鼻炎の症状を改善したい方で、12歳以上であれば、どなたでも実施していただくことができます。

効果について

舌下免疫療法は、最低3年間は続けていただく必要があります。その間、少しずつアレルギー症状は改善されていくのが一般的ですが、中には効果が見られないという方もいらっしゃいます。個人差がありますので、その点もご了承された上で始めていただくようにしています。

開始時期

スギ花粉症の患者さんは、スギ花粉が飛散している時期に始めることはできません。そのため5月下旬〜11月の間にお越しいただきますようお願いします。また、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎の患者さんはいつでも始められます。

注意点

  • 治療開始前に、まずアレルギー検査を受けていただく必要があります。
  • 特に開始から2週間はアナフィラキシーショック(極めて重いアレルギー症状)が発生する可能性があります。
  • 毎日1回、液を舌の下に垂らしていただきます。これを最低3年間続ける必要があります。
  • 風邪をひいた時など、体調が優れない時は一旦中断していただきます。
  • 実施前後2時間は、入浴、激しい運動、飲酒はできません。
  • 対象となるのはスギ花粉とダニのアレルギー性鼻炎の患者さんのみです。
  • 重い気管支喘息のある方は受けられません。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある方は、まずご自宅で簡易的な検査を実施していただきます。検査機器を貸し出しますので、そちらを装着した状態で一晩寝ていただくだけです。そして、その結果によってはさらに専門的な検査を行うことができる施設をご紹介させていただきます。治療に関しては、鼻の通りに原因がある場合(通年性アレルギー性鼻炎)は高周波を使った治療を当院内で実施しますが、扁桃腺の手術が必要な場合などは総合病院をご紹介させていただくことになります。睡眠中のいびきや無呼吸を家族に指摘される方、日中の異常な眠気に悩んでいる方、朝体調が悪い方などは、一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎

鼻の粘膜でアレルギー反応が起きて、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状が出る病気がアレルギー性鼻炎です。治療にはいくつか種類がありますので、症状の程度や患者さんのご希望によって決めていきます。

保存的治療(お薬)

抗アレルギー剤などの薬を使って症状を抑える対症療法です。
スギ花粉症の方は1月下旬から飲み始めると、高い効き目が得られると言われています。(初期療法)

特異的減感作療法

注射や舌下を介してアレルギー物質を体内に取り込み、過剰な免疫反応が出ないよう慣れさせていく根本治療です。

手術的治療

スギ花粉症の方は下鼻甲介(かびこうかい)というアレルギー反応を起こす部分をレーザーで焼灼して、アレルギー反応を起こしにくくする治療法です。花粉が飛散開始してからは出来ませんので12月から1月に実施するのがお勧めです。
通年性アレルギー性鼻炎の方はレーザー治療では効果が得られないため、当院では高周波凝固装置(ENTec)で下鼻甲介を焼灼します。鼻づまりにお困りの方にはお勧めです。

副鼻腔炎

副鼻腔炎

顔の骨の中には、いくつか空洞があります。具体的には、頬には上顎洞、額には前頭洞、両目の間には篩骨洞、頭蓋底には蝶形骨洞と呼ばれる空洞があり、これらを総称して副鼻腔と言います。副鼻腔はいずれも鼻腔に繋がっており、炎症が起きると鼻詰まり、膿のような鼻水、臭いがしない、味がしない、頭痛などの症状が出てきます。当院では、レントゲンを使ってどの副鼻腔で炎症が起きているのかを正確に把握し、急性副鼻腔炎の場合は短期間抗生物質を使った治療を行います。慢性副鼻腔炎の場合はマクロライド系の抗生物質を少量で長期間(約3ヶ月)内服する治療を行います。それでも改善が見られない場合は他院にて手術的治療をお願いする場合があります。

補聴器相談

補聴器相談

耳の聞こえが悪くなってきた方は、補聴器をご検討されてみてはいかがでしょうか。その際、耳鼻科で「標準純音聴力検査」や「標準語音聴力検査」を受けるようにしてください。特に「標準語音聴力検査」は、音ではなく言葉がどれくらい聞き取れるかを調べる検査で、その結果に基づいて補聴器を作らないと、せっかく買っても使えないということになってしまいます。なお、当院では使用感を確認していただくために、補聴器の貸出を行っていますので、2週間程度使ってみてから購入するかどうかを決めることができます。

めまい

めまい

めまいには、大きく分けると難聴を伴うものと、そうでないものがあります。難聴を伴うものには、内耳のリンパ液に異常をきたすメニエール病、ある日急に耳が聞こえなくなる突発性難聴、そして聴神経腫瘍などがあります。一方、難聴を伴わないめまいには、姿勢を変えると症状が出る頭位性めまい(良性発作性頭位めまい)や突然激しいめまいが起きる前庭神経炎などがあります。重心動揺検査によってふらつきのパターンを分析し、眼振(眼の痙攣)や症状が起きるタイミングなどを総合的に考慮して診断をします。

耳掃除

耳掃除

耳には自浄作用があり、耳アカは勝手に出ていくようになっています。そのため通常は耳の出入口付近だけ綿棒でお手入れしていれば問題はありません。ただし、耳アカが詰まってしまう耳垢栓塞という病気もありますので、気になる方はご相談いただければと思います。その他、手が不自由で自分でお手入れできない、赤ちゃんの耳の中を見て欲しい、詰まった感じがする、痛みがあるといった方も、お気軽にお越しください。

お気軽に当院へお問い合わせください 044-738-1187 〒211-0063 神奈川県川崎市中原区小杉町 3-257-4 小杉第2山協ビル2F